白山龍蝶と雷のお供で?ゆく?・・・NO.6

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南龍ヶ馬場のこの山小屋から
一歩外に出ただけで
雷さんにバレルだなんて・・・
慌ててカッパのズボンを履くのであった(笑)
シトシトと小雨と遠方から聞こえてくる雷さんの音に包まれながら?
下山?
最後の最後までご心配してくださった龍ヶ馬場の受付のお兄さんに感謝!
18時前に山小屋を出発だったぁ?
交通規制がかかっているから
これから登ってくる登山客はゼロ
ひょっとしたらふみちゃんの一人旅。。。
日があるのはきっと19時半辺りまでだとしたら
約2時間は真っ暗闇の中だぁ?
と頭の中で計算しながら急ぎ足で?
甚之助非難小屋に差し掛かったとき
大学生の男の子が
雷でやられて身動き出来ず今非難しているんだーーと電話中だったぁ?
ふふふふぅ? ごめんなさいねぇ? と小声で言いながら通過
非難小屋を過ぎてから真っ赤に染まる夕日が印象的だったぁ?
この夕日が落ちちゃえば真っ暗闇の世界か!!
そう思うと少しばっか心細い面持ちであったが
雷に先導されながら山を下りて来ているのを思えば
怖さはそんなに無かった
それよりもとうとう足が限界に近い状況だったぁー
雨で濡れてしまっている靴の中で指先は水分で膨張
皮が柔らかくなりすぎて捲れてしまっているような?
う?んこれは行かんなぁ・・
指先だけが邪魔じゃぁ?
かにさん歩き状態に変更!!
とうとう真っ暗闇に
人一人として出会わない白山も初めてだが
森の真の顔が鮮明に見えてしまった
懐中電灯の下でいつも付いて来てくれている蛾さんと妖精の光3粒子
この発光体はやっぱ山の妖精だよねぇ?
ふみちゃんしか見えていないのかもしれないが
勇気をくれていた・・・
いつの間にか雷さんも聞こえなく成り
空を見上げると一番星が輝いていた
そして灯台からの光がふみちゃんを照らしてくれているようで
とっても安心していたぁ?
が! ゴソゴソ
獣!? 人!? 木の奥で何か物音が?
一瞬身を丸め後ろを振り返ったが
真っ暗で何も見えない!! 暗闇の方が恐怖であったぁ?
白山頂上でお土産として買った方位磁石と鈴
やっぱ必需品であったぁ?と
空は満点の星空に変貌していた
木々達ももうお休み状態のようにそよそよとした風に
枝葉だけが吹かれながら心地よく揺れていた
21:30駐車場に到着と同時に方位磁石がボトリと落ちた!
お役目終了ってことだったぁ!! 足はやっぱ象さんの指先に(爆) 
 完