天界の音楽の中で

馬を下り歩き出した私は
心は浮き浮きルンルン
身体は富士山に居るときよりももっともっと軽く
まるで重力を感じない
からだが跳ねるようにホント軽い
空中浮遊もこれなら可能かもなんて思いながら
シャッターをきり私のペースで山を歩き出した
後ろから近づいてくるインド人のパーティーの方々
何処からだと聞かれ・・・
一人かと・・・
後ろに友達が馬に乗って来ていると
単語だけの英語を並べて会話
飴玉をもらったりしながら楽しい一時が過ぎて行く
また後ろから追いついてくる
なんでそんなに早く歩けるのだろう
ピッチの早さにビックリ
一緒に行こうと誘われたが付いていけないと断り
苦笑いで対応
いろんな人がいたが
私を何故かカルフォルニア人と勘違い??
何故!
大笑いのふみちゃんだった
一人の旅を楽しみ心の中は何故か
アマテルと叫んでいた
ここはインドだからクリシュナだろう・・・
と思いつつもアマテルの語源が繰り返される
太陽に向かいありがとうと心の中で叫ぶと
山が答えてくれる
そうしているうちに天界の音楽が聞こえだし
別世界の中に私はいた
クリシュナの顔も時折見えたがシヴァ神の顔がちらつくのは
いったい・・・ゴームクはやっぱシヴァ神と深いのだろうか
そう思いながら崖っぷちを歩き続けた
馬引きの子供の声が近づいてきた
馬に乗り馬に揺れながら私は天界の中からまだ覚めないでいる
馬の鈴の音が私の中で聞こえている天界の音楽にマッチし
とっても自然
心地よい感覚が心を揺さぶる
ブッダガヤで瞑想をしてからふと感覚が飛んでいることが多い
きっと天界に呼ばれているのだろうと
そう思っている
先頭をゆく私の馬は急に駆け出す事が多く
ガイドさんを悩ませているようだ
事故られてはと思うのだろうか
でも駈けだしてくれた方が楽しいのに・・・
軽やかに揺れる感触がたまらない
馬と一体・・・
馬にヒーリングしながらあやつって行こうと
そう思っていた
横を見れば奈落の底
そんな崖っぷちを馬に乗り
身体を上げたり下げたり
せせらぎの河原を渡りきり
山道に戻ってゆく
途中休憩で馬を下り
腰がもうボロボロ・・・
膝はガクガクで三人ともヘロヘロ
きっと馬もきついだろうな
美味しい草をいただいてもうひとがんばりしてね
って感じ!!
ゴームクまであと一息
がんばるゾー