白山! 鬼門の山小屋より

深い眠りの中からやっと目覚めたように
美しい大自然が私達を誘い出す
夜空の満天の星空を見上げながら
大地を一歩一歩踏み出してゆく
真っ暗の山の恐ろしさなんて
少しも感じなく足取りも軽やか
夜風が私達の身体のバランスを
保ってくれているようだ
自然界と一体となって
頂上を目指す

鬼門の山小屋
足ががたつき動かない
あと数メートルだのに
前に進めない・・・

ガタガタと震えながら
朝食

仮眠の為山小屋の中へ
さらに震えが増してくる
顎が震えて止まらない
早く出たいのだが睡魔が襲う
何故・・・

足をけがした少年の姿が痛々しい
早く安静してあげないと
と思い、分からないように
遠隔を・・・
私の足に彼の足が乗り移ったように
痛みが走り動かない
心臓に負担がかかっているのに
このまままだ頂上を目指すのか・・・
心は泣いている
彼らが去ったあと
私達も支度をはじめた

背中の荷物が倍増に増したように
重くなったようだ
手もだらんとして気力がない
いったいどうしてしまったのだろう・・・

               続く