剣・ホラ貝と修験道の旅

二日目は剣山登山
快晴の朝を迎え剣へ出発
剣神社で無事下山出来ますようにと祈願し
登山開始
リフトは使用せず頂上を目指した
結構登りやすい気がした
すいすい疲れも無く足は運んでいる
ところどころに行場があり
修験者のイメージが頭を掠める
龍雲が青空に舞い
歓迎されているように思えたりした
頂上の大剣神社にて
曲玉のお土産を買おうとしたのが
きっかけで修験道の旅となってしまった
ゴールデンウィークの準備のため
道づくりに行くとの事で私達も無理やり?同行する事となった
道中お話を聞きながら歩き始めた
凍り付いた雪をチェーン操で切り開いていた・・・
その中を恐る恐る通り過ぎて行く
キレンゲショウマの咲く所をゲット・・・
きめ細かな解説をしていただきながら
ドンドンと修験者の旅は進んで行く
まるで猿田彦様をゲットしたような
そんな感じとなったと思えば
猿田彦様をお祀りしている祠に到着
お二人のホラ貝の音色で
神々は剣の山にお戻りになったような
そんな気が・・・
社事にホラ貝の響きが木霊して
行を進めている
祠の屋根の修理をしたりで
楽しく旅は進められている
一緒に記念写真を撮りながら
鍾乳洞の御不動さんへ・・・
そこはまだまだ雪深く
滑り落ちれば奈落の底・・・
雪を削り足の置き場をつくってくださり
私達土素人を導いて行ってくださる
足の置き場の一歩が届かず
私は独自の道を・・・
行者さんの高笑いの声が響く中
鍾乳洞に一歩一歩近づいて行く
還れるのかと心配が過ぎるが
好奇心でいっぱいだ・・・
鍾乳洞の中は真っ暗で
光一つも入らない所
私と岡山のご主人は心浮き浮きで
中へと入り込む
つるつるの氷の中を
恐る恐る足を踏み入れて行く
そんな時上から氷の固まりがなだれ込んで落ちてゆく
頭にでも当たっていたら今頃奈落の底に・・・
一瞬息を呑んだが
御神水の所まであと一歩
案内人の松村様は懐中電灯を照らし
導いてくれている
手袋を外し
御神水を口に含む
身体は甦ったように潤ったようだった
そして写真を・・・
3度目の正直でやっとシャッターが落ちた
外では行者の川端様がホラ貝を奏でてくれている
暖かい音色に恐怖から救われる思いがした
そして鶴岩へ
              つづく