眞名井神社にて

 冬至
  もう一年もあと10日
  慌ただしい中眞名井神社へ
  
  いつ来てもすがすがしい
  心が綺麗にあらわれる
  まるで時間が止まってしまったみたいな
  そんな錯覚に陥る
  
  ペトログラフの磐に取り憑かれたように
  見入る・・・
  
  磐全てが岩石文字
  
  目を見張りながら
  やっと清水の所へと
  たどり着く
  
  少し階段を登り
  境内へ
  
  みんなでエネルギーを感じてみた

  静かに目を閉じて合掌

  身体がぐるぐる回り始めて
  止まらない

  産盥の磐のペトログラフ
  裏にも表にも

  須佐之男神の磐に何故だか
  後ろから抱きついてしまった
   
  寂しそうな後ろ姿
  そして私も寂しいんだと
  磐に頬をすり寄せ
  甘えてしまった

  衝動的な行為だった
  何故だか磐には思えなくて・・・

  その後
  磐の前で
  合掌すると
  霊動がはじまり
  天照大神様が
  私の身体に・・・

  写真におさめようとしたが
  シャッターはきれなかったようだ

  その間私は身体は震えだし
  心の中が急に
  炎に包まれ暖かみが増してくる
  こらえきれず
  なみだは頬をつたわり
  全てを許した瞬間だった

  そんな風に受け取ってしまった

  やっと須佐之男神と天照大神様が
  和解された瞬間のように思われた
  
  時間も忘れいつまでも
  この場に居たくて
  
  私達は時空間を越えて
  異次元へ入り込んでしまったように
  思えてならなかった
  
  昼の時間が一番一年で短い日なのに
  一番長く感じられた日だった・・・